GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、2050年のカーボンニュートラルや2030年の温室効果ガス(GHG:Green House Gas)排出削減目標といった、環境と経済の双方を両立させる取り組みのことです。


その主役となる可能性があるのが、「GXリーグ」に参画する企業です。


「GXリーグ」では、温室効果ガスの排出削減と産業競争力向上の両方を追求し、その活動が世の中に評価され、持続可能な成長を遂げることを目指します。

そのためには、多くの企業による自発的・能動的な行動と、「GXへのリーダーシップ」が必要です。 


この記事では、GXが掲げる目標の実現に向けた政府の取り組みや、参画企業に求められる要件とメリットについて、詳しく解説します。

さらに、GX推進のために政府が主導する「GXリーグ」について、その仕組みと意義、可能性を探ります。



GX実現に向けた政府の取り組み


ESG経営の気運の盛り上がりもありGXリーグに対する興味と注目は日本全国に広がっていますが、その背後にある政府の取り組みについては、十分に理解されている状況とは言えません。


ここでは、GX実行会議とGXリーグについて、それぞれの概要と役割を解説します。


取り組み①|GX実行会議


GX実行会議(内閣官房より2024年1月15日参照)とは、内閣官房に設置された会議体で、GXを実行するために政府として必要な施策を検討します。具体的には、GX関連施策の立案やGXリーグの運営を円滑にする事務局機能などです。


実行会議に関連して、最新技術の導入や法制度の変更などを議論するためのワーキンググループや、関係府省連絡会議も設けられています。これらは、落とし込んだ具体的な政策を実行に移すための重要な機能を果たしています。


※ワーキングループとは、特定の問題の調査や計画の推進のために設けられた部会のことを指します。


取り組み②|GXリーグ


GXリーグ(GXリーグ公式ウェブサイトより2024年1月15日参照)とは、何かスポーツの大会やイベントと誤解されやすい名称ですが、実際には、GX実現に向けた政府の取り組みの中心となる施策です。


GXリーグは、GXヘ向けたチャレンジを行い、現在と未来社会における持続的な成長実現を目指す企業が、同様の取り組みを行う「産、官、学」の組織と共に協働する場です。


政府は、GXリーグを通じて最新のテクノロジーを普及させ、革新的な取り組みを推奨しようとしています。

カーボンニュートラルを目的の一つとする積極的な取り組みにより、GXリーグを通して我が国の科学技術力の向上と、国際競争力の強化につながると期待されています。


「GXリーグ」とは?


「GXリーグ」とは、参画企業が持続可能性と経済成長の両立を目指す場です。

ある意味では競争の場とも言えます。


各企業が「2050年のカーボンニュートラル」と「2030年の温室効果ガス排出量を削減する」目標を追求しつつ、「経済成長を実現する」という難易度の高いミッションに挑むということです。


GXリーグでの競争では、ただ目標に向かって進むだけでなく、その結果が他の企業や社会全体に示され、公平に評価されることで社会への還元をめざします。

ここでの成功とは、社会(経済と環境および社会の好循環)に対して貢献し、その取り組みの結果として企業自身も成長することです。


「GXへのリーダーシップ」すなわち未来を予見し、行動を起こし、環境変革をリードする企業の役割が極めて重要となります。

GXへの道を切り開く企業が集結する「GXリーグ」は、「リーダーシップ」を発揮し、2050年のカーボンニュートラルの社会をリードする未来企業の集合体を目指しています。


その一方で、GXリーグとしての役割は、挑戦を行う企業が公正に評価され、成長しつつ温室効果ガス排出量を削減し、持続可能な社会貢献の実現をサポートすることにあります。


「GXリーグ」は、単なる評価の場ではなく、チャレンジを行う各企業、政府、学界と協働し、全体として未来社会の持続的な成長を目指し、実現するための日本全体をあげた一大プロジェクトと言えます。


時代の流れを先取りし、バランスのとれた持続可能な成長を追求する企業の新たな舞台であり、その変革への足がかりなのです。


「GXリーグ」が目指すものとは?


「GXリーグ」は具体的に何を目指すのでしょうか。


簡潔には以下の4つを挙げることができます。


1.カーボンニュートラルと経済成長の両立

2.持続可能な社会への貢献

3.GXへのリーダーシップの発揮

4.企業間の協働と相互学習


それぞれについて少し詳しく紹介します。



1. カーボンニュートラルと経済成長の両立


「GXリーグ」は、2050年のカーボンニュートラルの実現という環境負荷低減目標を追求しながら、経済の成長を遂げることを同時に目指す企業を評価します。

これは、従来のビジネスにおける課題である「経済成長と環境保護の両立」を解決するためのチャレンジングな試みです。


2. 持続可能な社会への貢献


企業が持続可能な成長のために独自の環境技術を開発し、新しいビジネスモデルを生み出すことで、社会全体で温室効果ガス削減のための課題に取り組むための対策を行ないます。

この対策により、企業自身の成長だけでなく地球規模の環境問題への解決策を提供する機会が生まれ、持続可能な社会の実現に寄与することとなります。


3. GXへのリーダーシップの発揮


リーダーシップは、社会変革をリードし、社会や市場の重要課題に対して先見的な行動を起こす企業への評価基準となります。


「GXへのリーダーシップ」とは、技術革新や新しいビジネスモデルを創出し、2050年のカーボンニュートラル社会実現に向けた積極的な行動を指し、結果としてその行動が他の企業や社会などが独自に実現するカーボンニュートラル対策への良い刺激となることにつながると考えられます。


4. 企業間の協働と相互学習


「GXリーグ」は、企業間での協働と相互学習を通じて、さらに大きな革新と成果を生み出すことを目指します。


複数の企業が集まり、持続可能な社会を創造するための技術やビジネスモデルを共有することで、互いの強みを活かし、共に成長する可能性を最大限に引き出します。

また、企業間の対話と協働を通じて、「GXリーグ」全体が一つの学習組織となり、次世代のビジネスリーダーへ知識と経験を蓄積・伝達していくこと、ひいてはGX人材の育成が期待されています。


「GXリーグ」の基本構想


「GXリーグ」は、目標である環境資源の循環構造を実現するために、具体的に何を構想しているのでしょうか。


GXリーグの取り組みを促進するために、以下の4つを挙げています。


1.自主的な排出量取引

2.市場ルールの形成

3.ビジネス機会の創造・共有

4.参画企業間の交流の場


1. 自主的な排出量取引


「GXリーグ」では、企業が自主的に温室効果ガス(GHG)排出量取引を行うための新たな市場(GX-ETS)を提供します。


この市場GX-ETSでは、企業が自ら定めた目標に基づいて、温室効果ガスの排出権の購入や売却をできるような仕組みです。例えば、排出量が多い企業が少ない企業からその排出権を買い取ったり、排出量が前年より削減できた企業はその「超過削減枠」を希望する企業に売却できるような仕組みです。


参画企業は新たな市場を通じて、自社の「環境目標設定、技術開発、コスト削減」などを積極的に進めていくことが期待されます。


2. 市場ルールの形成


「GXリーグ」は、持続可能な未来を築くための市場ルール形成の場でもあります。


企業が自主的に温室効果ガス排出量取引を行う一方で、公正かつ透明な評価基準を共有し、それを前提として競争することで、未来の社会規範やリスクを理解し、適応する能力を高めることにつながるのです。


3. ビジネス機会の創造・共有


「GXリーグ」は、新たなビジネス機会を創出し、共有するための場にもなります。


各企業は自社のエコ技術やサービスを展示し、他の企業や投資家とその価値を共有する機会が得られるので、企業は新たなビジネスチャンスを掘り起こし、環境負荷低減技術を中心に加速度的な成長を遂げることが期待できます。


4. 参画企業間の交流の場


「GXリーグ」は参画企業間の交流の場でもあります。

企業はこの交流の場で、他社の先進的な取り組みを学び、自社の事業に応用するとともに、自社の取り組みを他社に広めることができます。


企業同士の経験と知識の共有を通じて、参画企業間の信頼関係が深まり、パートナーシップが築かれ、結果として持続可能な社会の実現に近づいていくイメージです。



「GXリーグ」に参画するメリット


「GXリーグ」の一員となることで、企業は経済的利益だけでなく、持続可能な未来を共に構築する重要な役割を果たす機会を得ることが可能です。


以下で、主なメリットを紹介します。


新たな市場へ参入するチャンスがある


まず大きなメリットとして、新たな市場へ参入するチャンスがあります。


「GXリーグ」は企業間の自主的な排出量取引を可能にし、参画企業は新たなビジネスチャンスを開拓する機会が得られます。

その他にも、エコ技術や持続可能なビジネスモデルに対する需要が増すことで、新たな市場や事業が生まれ、自社の新規事業開発や市場開拓の機会になる可能性があります。


持続可能なビジネスの実現


「GXリーグ」への参画は企業が自己の持続可能性を評価し、サステイナビリティを向上させるための具体的な枠組みを提供してくれます。


参画企業は、環境目標設定や、排出量取引、グリーン技術の開発などの活動を通じて、持続可能なビジネスを構築する方法を学ぶことができます。


リーダーシップの発揮


「GXリーグ」は、企業が環境問題を解決するためのリーダーシップを発揮する場を提供します。


特に、グローバルな課題に対処するためのイノベーションを推進する企業は高い評価を受け、その名誉と信用はステークホルダーからの評価やサポートを引き寄せることにつながります。


参画企業間の協働


最後に、「GXリーグ」は、参画企業同士のニュービジネス創出や知識共有の場にもなります。

企業同士が互いのノウハウを共有し合い、ともに挑戦することで、個々で企業が取り組むよりも早く、確実に目標を達成することが可能になります。



以上のように、「GXリーグ」への参画は、企業にとって、単に新たなビジネスの機会を得られるだけでなく、環境に優しく持続可能な方法で利益を上げるための貴重な機会が得られるのです。


このような積極的な取り組みは、社会全体が持続可能な成長を達成するためには必要不可欠であり、同時に企業自身もこの取り組みを通じて大きな成長を遂げることができます。


企業にとって、「GXリーグ」への参画は持続的なビジネスの実現、社会と共に成長するための重要なステップとなります。


「GXリーグ」参画企業に求められる要件


「GXリーグ」に参画するには、企業として、持続可能な未来へ真剣にかつ継続的に取り組むことが求められ、社会的環境的課題を根本から解決する姿勢を示す必要があります。


具体的な要件は、以下の通りです。


1. 持続可能なビジネスへのコミットメント


社会的、環境的な課題解決への強い意志を持つことが必要です。

具体的には、2050年のカーボンニュートラルを目指すという明確なビジョンと、この高い目標達成に向けた具体的なアクションプランを持つことが求められます。


2. 排出量取引への参画


自主的な排出量取引に積極的に参画することが必要です。

「GXリーグ」が提供する市場ルールにのっとり、自社の排出権を他社と取引することで、気候変動対策を経済的利益と結び付ける取り組みに参画することになります。


3. 新たなビジネスの創出


新たなビジネスモデルの創出にも取り組むことが求められます。

例えば独自開発した環境技術などをベースに、新たなビジネスモデルを生み出すことなどで、社会全体のサステイナビリティに関する課題に対する対策を推進することが必要です。


4. 企業間の協働と相互学習


「GXリーグ」は企業間の協働と相互学習の場となります。

企業間での開かれた対話と協働を通じて、参画企業は共に学び、共に成長を目指すことにより、他社の取り組みに対する学習の姿勢と、自社のノウハウを共有する意欲が求められます。



これらの要件は、全ての企業が自社の事業を持続可能にするだけでなく、社会全体の環境問題の解決に向けて積極的に行動するという姿勢を確認するものです。


「GXリーグ」は、要件を満たす企業にとって、社会とともに成長し、新たなビジネスチャンスを探求するための重要なステップとなります。



まとめ


「GXリーグ」への参画は、企業に以下のようなことを提供してくれます。


1.自主的な排出量取引

2.市場ルールの形成

3.ビジネス機会の創造・共有

4.参画企業間の交流の場


企業にとって、「GXリーグ」への参画は、新たなビジネスチャンスを探求し、持続可能なビジネスモデルを開発する重要な機会となります。

また、「環境への影響を減らす」という社会全体の課題を解決することにつながります。


その一方で、参画企業には以下のような要件が求められます。


1.社会と環境に対する強いコミットメント

2.自主的な排出量取引への参加

3.新たなビジネスの創出

4.他の参画企業との協働と相互学習の意志


「GXリーグ」は、企業が環境問題に取り組むための新たな舞台となるでしょう。

多くの企業が参画することで、企業間の協力舞台となり、課題解決の新たな道を切り開くことが可能になります。


この機会を生かして、企業の持続可能な未来へのステップとして、「GXリーグ」への参画を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。



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